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オペレーティング(OS)の一つWindows XPには「OEM版」と呼ばれるバージョンが売られており、パッケージ通常版よりも安い値段で売られています。最近ではこれをマイクロソフトは「DSP版」と呼ぶようになっており、その理由については別な記事で書きますが、とりあえずこの記事では「DSP版(OEM版)」と記述しておきます。 本記事ではそれらのDSP版製品(OEM版製品)について、通常パッケージ版とどのように違うのか、どういう制約があるのか、などなどについて概説します。 なお、2007年1月30日に新しいOSであるWindowsVistaが発売され、DSP版も大々的に売られています。 以下の内容はWindowsXP向けに書いた内容ですが、ちょっと調べたところ、WindowsVistaのDSP版も下記の内容で特に問題ないようです。ただし最終的には購入するお店で御確認ください。 [Tips記事について] [推敲度 5/10]
以下の記述は2006年後半現在の内容です。この内容はマイクロソフトの方針によって全く変化する可能性がありますので、最終的にはその時々のマイクロソフトの見解を確認してください。当方はこの記述による閲覧者様の損失について責任は受けかねます。
[WindowsXPのDSP版(OEM版)とは?] DSP版(OEM版)Windowsというのは一緒に売られているハードウェア(一般的にはパソコンパーツ)と使うことを前提に販売されているものです。 たとえば
親切なお店では注意をしてくれますが、その包装ラップについているシールが大切でこのプロダクトキーを無くした場合、事実上、CD-ROMをなくしたのと等しい状況になります。 それに対して、通常版はしっかりとした箱のパッケージに入っていて、まあ薄いですがそれなりに格好良いマニュアル等もついていることから、通常版は「パッケージ版」とも言われます。 上述のようにDSP版(OEM版)は包装としても簡単になっていますが、このようにして通常版(パッケージ版)よりも6000〜12000円ほど安く売られることが多いようです。 (必ずパーツ、ハードウェアが一緒ですがその料金は別です。) なお、Windows XPにはビジネス、ヘビーユーザ向け製品である「Windows XP Professional版」(青い背景色のデザイン)と一般ユーザ向けの「Windows XP Home版」(緑の背景色のデザイン)が売られていますけれども、OEM版はそれぞれの製品で存在します。 さて、少なくとも5000円以上の差が通常版とOEM版との差にはありますので、「値段的にかなりお得じゃないか」と思われるでしょうが「旨い話には裏がある」ということで、それなりのデメリットがあります。 それは一緒に買ったハードウェアとしか使えない、というものです。一緒に買ったパーツ(所謂「バンドル」されたパーツ)と使い続けることがマイクロソフトとのライセンス契約で決まっているのです。 [買ったパーツとしか一緒に使えないとは?] 「買ったパーツとしか一緒に使えない」ということは 「買ったパーツが壊れたり、古すぎて使えなくなったりした場合には一緒に買ったそのOSも使う権利がなくなる」 ということです。 たとえばハードディスク。ハードディスクはパソコン機器の中では壊れやすいものとされ、3〜5年使い続けられれば良い方だ、使い方によっては一年で壊れる場合もあるとされます。 もしハードディスクと一緒に買ったOEM版Windows XPの場合、ハードディスクが壊れたときには一緒に買ったDSP版Windows XPのライセンスも失効するということです。 メモリについては最近は数年ごとに規格が変わっていますが、もし新しい規格のメモリを導入したいとなったときにも、それをすると一緒に買ったDSP版Windowsのライセンスがなくなってしまいます。 つまり一種の「期間限定版」と言えるでしょうね。 ただしパーツ構成をずう〜っと変えない人にとっては「その終わりの時期」がなかなか来ないことになります。実際には諸行無常の響きあり、ということで、物はいずれ壊れるモノ。一緒に買ったパーツもいつかは使えなくなるのはほぼ間違いないので、やはり「期間限定」と言えると思います。 [DSP版(OEM版)の特色] ここでは上で述べた点も含めて、DSP版の特色を個条書きにしておきます。
実際、私もOEM版を使っていましたが、その時の感想は別途「OEM版を実際に使ってみて」に詳しく書いておきましたが、私にとってはあまり使い勝手の良いものではなく、4年後にはパッケージ版を買い直すことになりました。 [「使えない」の正確な意味] DSP版(OEM版)のWindowsOSは一緒に購入したハードウェアと一緒に使わなければならない、一緒でないと使えない、というのはWindowsユーザがソフトウェア会社(マイクロソフト)とライセンス契約する上での決まり事です。 パソコンのソフトウェアというのは普通の商品と違う性質を持っており、「ユーザが買いさえすればどんな使い方をしても良い」というものではないとされています。すなわち、ソフトウェア会社の提示するライセンス契約に同意しないと、そのソフトウェアを利用してはならないことになっているのです。 ライセンス契約に反した使い方をすることは道義的にも良くないことですし、またそのことに関し、ソフトウェア会社(マイクロソフト)と司法の場での争いになった場合、裁判で負けるないしは不利になることは明らかです。 ですから、法律的・道義的な観点から「許されない」と言えます。まずはそういう点で「使えない」わけです。 次に技術的な話をします。 マイクロソフトはWindowsXPで、WindowsOSとしては初めてライセンス認証の機能を導入し、 ユーザがライセンスに沿った使い方をしているかを確認するための手続きシステムをOS自身に備え付けました。これが「マイクロソフトプロダクトアクティベーション」と呼ばれるものです。 つまり、もしライセンス契約に沿った使い方をしていない場合にはアクティベーション手続きを実行することが出来ず、その結果、WindowsOSも使えなくなる、ということなのです。ですからライセンスに沿わない形でのDSP版(OEM版)WindowsXP使用についても、技術的に「使えない」ようになっています。 具体的なアクティベーション手続きの内容や仕組みについてはここでは述べませんし、これについては調べれば多くのサイトで書いてあります。 実はアクティベーションは技術的には完全になものではなく、利用者の「ライセンス違反」を完全に防止し、阻止するものではありません。マイクロソフトもこれが完全な不正対策になることを期待しているのではなく、まずはカジュアルコピーなどをする人々へ著作権問題の認識をさせるためだ、というようなことを言っていたように思います。 [将来はなかなか見えないと言うことで] DSP版は自作ユーザも対象に提供されている製品ですが、構成パーツをずうっと変えることがない、と断言できる、それが確実であるなら確かに多少お得な製品となりますけれども、一緒に買ったハードウェアパーツがいつ壊れるか否か、あるいは将来構成を変えたくなったときにそれが軛となるか否か、はなかなか予想できないことですので、やはり通常パッケージ版を買うのがスタンダードであり、賢明ではないか、と私自らの経験で感じています。 以下に続く。 「Windows OSのOEM版とは?(DSP版とは?) 中編 OEM版登場の経緯」 「Windows OSのOEM版とは?(DSP版とは?) 後編 OEM版を実際に使ってみて」 [OEM版について参考となりそうなサイト] ・Windows XP ラインアップ紹介 http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/lineup/default.mspx ・マイクロソフト DSP 版製品について http://www.microsoft.com/oem/jpn/dsp/default.mspx ・WindowsXPの提供形態 http://arigato.web.infoseek.co.jp/pcjisaku/column040924.html ・Windows XPの種類 http://web.hpt.jp/user99/ ・「OEM」 とは? http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/beginner.nsf/btechinfo/SYB0-0103508 ・WindowsのOEM版って...(ドスパラ パーツの犬) http://partsdog.dospara.co.jp/archives/50480905.html ・OEM版 OSについてのご案内 http://www.dacs-giken.co.jp/siryou/oem_os_notice.htm ・Windows XP OEM版の抱える問題点 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011031/hot171.htm
2007/02/05 Vista登場にあたり若干改訂。 2006/10/05 「実際に使ってみて」の部分を後編とし、後編だった「登場の経緯」を中編とした。 |
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なんとなく。 2008/05/18 21:02 |
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トラックバック、コメントありがとうございます。 |
スロー人 2006/10/26 13:35 |
解説が判りやすくて、助かりました。 |
yoshi 2007/07/13 08:17 |
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